不老不死の男たち


せっかくブログ置いてるんだから自創作の話するぞ! というわけで、こちらは創作の話をする記事になっております。

今回は自宅コンビの中でも結構気に入っている尊と伊吹の話です。と言っても、内容はサイトの移転に合わせて昔書いた記事を加筆修正しているだけなんですが。ひたすら二人の関係性と最期の話をしています。

 

相変わらず感情が重すぎてBL扱いですので、苦手な方は念のためブラウザバックを推奨しておきます。

それでも興味を持っていただけるようでしたら、どうぞこのままお付き合いください!

 

     

そもそも二人ってどんな関係?

  • 彩原尊
    「神の依り代」として宗教団体《エデン》で祀られていた青年。その身に神の一部を宿したことで不老不死になったが、尊自身はそうなることを望んではいなかった。
    現在は特殊災害対策機関《アイギス》に保護され、伊吹と一緒に暮らしている。
     
  • 影山伊吹
    《エデン》で尊の世話役をしていた青年。尊が酷い扱いを受けていることをずっと気にしており、《アイギス》の襲撃計画に乗じて彼を連れ出した張本人。《アイギス》ならば尊を「人間」として扱ってくれると判断し、二人で身を寄せることにした。
    尊をひとりにしないため、彼を「人間」に戻して最期を看取るため不老不死となる道を選ぶ。

表向きの関係は保護された神の依り代(尊)と、彼の体調管理役(伊吹)です。一応監視役も任されていますが、伊吹に尊を監視する気持ちはありません。一緒にいても違和感がないよう上から与えられた肩書きを名乗っているだけで、実際の関係はただの恋人です。

 

また伊吹は不老不死となる際、ある人物の魔術で尊とパスを繋がれています。このパスは一定期間傍を離れると切れてしまう――より正確には定期的に相手の体液を取り込み、維持する必要があります。

パスには尊が持つ不老不死の特性を伊吹へと伝播させる役割があるため、繋がりが切れると伊吹は特性を失い、そのまま死ぬことになります。ゆえに二人物理的にも離れることができず、目的を果たすまで共にあり続けるしかありません。一蓮托生ってやつですね。

 


後追いで不老不死になった男

伊吹の説明でしれっと「不老不死となる道を選ぶ」と書いていますが、そうです。この男、尊のためにとある人物と契約を交わして不老不死になりました。もはや愛が重いとかそういう話ではない。

 

しかもこの契約、何がやばいって伊吹は人間として死ぬことができなくなるんですよね。具体的には身体が残らない。影山伊吹という人間が存在した「記録」は残るけど、存在そのものは一切残りません。灰か何かになって消えます。伊吹はその事実を知ったうえで、契約を交わすことを受け入れました。

 

ちなみに契約相手は神様、CoCでは邪神と呼ばれる部類の人を想定しています。タイミング的には《エデン》襲撃事件の前後かな? 伊吹は自分の寿命全部を差し出して、代わりに尊とパスを繋いでもらいました。自分という存在が消えてもいい、尊を人間に戻して自分も一緒に死ぬという強い意思で。

 

神様の正体は前提として会話可能、かつ伊吹の行動を面白がって契約してくれるあたり十中八九ニャルなんとかさん。

 


エンディングの話

※以下、二人が死ぬ話しかしていないので苦手な方はUターンどうぞ

 

 

これらを前提として、私が見たいのは伊吹が青薔薇になって散るエンド。

伊吹が死ぬ時=尊が死ぬ時なので、死ねないはずの最愛の人が「奇跡」の花言葉を持つ青い薔薇を抱いて眠るように死ぬ、という場面が生まれるわけですよ。最高すぎないか?

場所は森の奥深くにある廃教会とか、人の寄り付かない静かでちょっと寂びれた場所だとなお良し。二人には誰にも知られず、ひっそりと安らかに死んでほしい気持ちがあります。

 

そしてED後の後日譚として、さらに時間が経った遠い未来。

偶然そこ(2人が死んだ場所)へやって来た誰かが一面の花畑と、その中心に植わった不思議な形状の樹を発見するところまでセットで見たいですね。二人の「記録」は色んなところに残っているけど遺体だけは一生見つからないので、そういう風に変化してたらいいな! という話です。後日譚の景色は神様の依り代として変質し、色んな力を溜め込んだ尊の身体を利用して作られると思っているので。

 

もっとも、神様の強くて厄介すぎる寵愛を受けた二人が死ねる日はどれだけ先の未来かわかったものではないんですけど。そもそも花になりそうなのは尊の方だし、伊吹も花より灰になって消えそうという自己ツッコミもありますし。

とはいえ彼らが関わりを持った神様は暇潰し好奇心で人間を観察しているような相手なので、気まぐれに美しい最期を演出するくらいは普通にすると思います。なくても私が見たいと思う限り、そういう√は存在します。

 


二人の話ができて気が済んだので今回の記事はここまで。

 

自キャラは基本殺さない主義ですが(最初から死んでることはある)、この二人に関しては珍しく死亡√というか死亡IFがあるんですよね。たぶん二人を生み出した時にゴール地点を不老不死からの解放、尊の死亡に設定した影響かなと思います。私の中で死亡=ハッピーエンド(彼ら限定)の図式が成り立っているのかもしれません。

 

最近は魔法使い√を考えるのも楽しくて、脳内の情報量に対して出力された文章が少なすぎる現象が起きています。デフォルトの設定(記事で書いたやつ)より魔法使い√の方が書きやすそうだし、来年以降もうちょっとss書けたらいいな~!